最近
鳴り止まない頭痛で
頭が壊れそうだ……
headache
ここ何日間かの止まらない頭痛。
風邪を引いたわけでもなければ、頭痛持ちってわけでもない。
原因不明の頭痛。
時には立っているのも辛いほど……。
今まさに立っているのも辛いほどの頭痛と眩暈(めまい)がしている。
ヤバイ・・・
倒れそうだ・・・
今いる場所は、階段。
倒れたら只では済まないだろう。
今は休み時間。
人がいっぱい居る。
倒れたら只では済まないだろう。
手すりに掴まって辛うじて立っているという状況。
頭では冷静に考えているけど、尚更(なおさら)ヤバイ。
動けずにその場に止まっていると、聞き慣れた声が聞こえた。
「おい、。」
「・・・海堂?」
大丈夫か、と聞く彼の声が真後ろから聞こえた。
どうやら、後ろから支えてくれているらしい。
「たぶん、大丈夫だ・・・。」
「?」
もう一度大丈夫、と言った直後に意識は途切れた。
「ん、・・・?ここは・・・。」
「保健室だ。」
即答したのは海堂。
なぜ海堂が側にいるのか、なぜ私は保健室にいるのか・・・。
解らない事だらけだ。
考え込んでいると、海堂は黙ってその場にいる。
視線を合わせる訳でもなく、言葉を交わすわけでもなく……。
長い長い沈黙。
先に痺れを切らしたのは、やっぱり私で……。
「海堂。」
「なんだ?」
今、何時?と聞くと四時過ぎと返ってきた。
四時過ぎという事は、もう部活が始まっている時間だ。
ん?
「海堂、部活はいいのか?」
「ああ。」
本当にいいのか?と聞きたかったが有無を言わせない声が上から降ってきた。
「立てるんだったら、さっさと帰るぞ。」
「う、ん。」
起き上がり周りを見渡す。
ベットの周りのカーテンは閉まっていて、この空間には海堂と私だけしかいない。
隔離された空間。
ふと、寂しさに襲われる。
頭痛はまだ止んでいない。
ベットから立ち上がった時、再び鋭い痛みに襲われた。
「っ―――!!」
「!!」
立った位置からそのまま前へと倒れかけた。
重力に従って床に着くはずだった体は、しっかりとした腕に受け止められた。
「大丈夫か?。」
「ああ。大丈夫だ。」
そうか、と言うと二人分の鞄を持って前を歩く。
たぶん、鞄は相当重いはず。
持つよ、と言う私。
トレーニングの一環(いっかん)だと言って、鞄を返してくれない海堂。
再び沈黙。
二人並んで黙々と歩く。
傍から見たら、可笑しいのだろう。
でもその沈黙は、苦しいものではない……。
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
いっそ、心地よいのだから……。
当分、このままでいい。
あとがき☆
薫ちゃん第一弾(爆)
サブタイトル"長い長い沈黙"(笑)
やってしまいました。
タイトルの意味、ほとんどナッシング!
ああ、突発的に考えて書くのは大変だあ。
でも、これしかできないのです。
これからも、こんな管理人をよろしくお願いします。
by碧種
03.09.05