テニスをしている皆さんを応援しよう
私の好きな

あの人も










HAPPEN!?〜河村ver〜










河村君と不二君がダブルスで組んでいる。
だから皆不二君のこと応援するけど、私は違ったりする。


「不二くん!頑張って〜!!」
"河村君頑張れ!!"


不二君を応援する女の子たちの黄色い声で、私の声なんてたぶん聞こえないだろう。
でも、応援する気持ちにこそ本当の意味があるんだから……。
そう自分に言い聞かせて心の中で応援する。


頑張れ河村君。


何回も何回も。
相手は青学ゴールデンペアと呼ばれている菊丸君と大石君。
でも、個人の実力では負けてないはずだから勝てるよ。


様子がおかしいのに気が付いたのは、試合開始直後だった。
不二君が河村君を庇うように試合してるように気が付いたのはすぐだった。
周りの女の子たちは、試合が良く解ってないから気付かないだろう。
でも、明らかに庇っている。


「何か、今日の試合おかしいな。」
はそう思う?」


隣にいる友達のに話しかける。

やっぱり気付かないんだ。

は不二君の友達(?)でいつも一緒に試合を見てくれてる。
私が河村君ファンだと言っても馬鹿にしなかったのはくらいだった。


「やっぱりおかしいよ。」
「う〜〜ん。確かによく見ると、やりにくそうだけど……。」


試合は完全にゴールデンペアが支配していた。
でも、そのゴールデンペアまで、やりにくそうなのはなんで?
そうやって色々考えているうちに、コート内で異変が起きた。


「タカさん!」
「!!」


河村君が突然……本当に突然、倒れた。


「ああ、不二。大丈夫だよ。」
「何言ってるんだ、タカさん!!朝から熱があって立ってるのも辛いって……。」


え・・・・?
熱があるのに……やってたの?
どうしてそんな無理を?


何も解らずに、只呆然と様子を見ていると不二君がこっちを見た。


、タカさんの事頼んでもいいかい?」
「もっちろん!友達もいるし、保健室まで運んでくれればOKだよ。」
「っ!」


絶対何か企んでる。
ニヤリと形容してもいい様な笑みを浮かべた二人を見ると恐怖しか覚えない。
河村君がこっちを見る。


「不二、大丈夫だって。保健室なら歩いていけるし。」


そうだよ、二人とも!!
大丈夫だって言ってるじゃ、な、、い、、、。

がこっちを見てニヤリと笑う。



ひいいぃぃぃぃ!!!



不二君は大石君と一緒に河村君を説得し、、、なくていいよぅ!!
たぶん、大石君は気が付いてないんだよね?
この二人の陰謀に……。










結局私は河村君を保健室まで連れて行って看病することになった。
はというと、"頑張れちゃん!!"などと言い残してテニスコートに戻った。

薄情者!!

私が河村君と二人っきりで話せると思ってるの?!


さん……だよね。」
「う、うん。」


薬は貰えないから、氷と冷やしたタオルぐらいしかない。
タオルを河村君の額に置きながら話す。
まともに目なんて見て話せません!!
誰か助けて!!


「いつも、試合見てるよね。」
「うん……。」


あうっ!
私の存在に気付いてたんだ……。


さんは、誰のために来てるの?」
「え……?」


いきなりそんな事聞かれても、"貴方のためです。"なんて答える勇気、ありません。
本当に無理です。
ちゃんと不二君を恨みます。(あっでも呪い返されそう……。)


「あっ……えーと、そのっ。」


ありがちな詰まり方だ。


「えーと、言いたくないなら、別に良いんだ。」
「あっ……。」


ちょっと今、酷いことしたかも。
答えるべき……だよね。
答えたほうがきっと良いよね。


「言いたくないわけ……じゃないんです。」
「?」
「ただ……。」


ただ、河村君に嫌われないか……。
それだけが不安で……。


「いえ、なんでもないです。」
「そうか。」
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」


沈黙が……沈黙が息苦しい。
いっそ言ってしまおうか……。
でもそれで、ただ興味本位で……。
いや、河村君はそんな人じゃない。


「本当は…河村君の……試合を見てたん、です。」
「え?」
「迷惑じゃなかったら、また見にいきます。」


熱の所為(せい)か顔が赤い河村君。
少し黙ってしまったのは、迷惑だから?
河村君の口から出てきたのは願ってもない言葉だった。


「迷惑じゃないよ。」
「え……。」
「待ってるから、さん。」





その日から私は、毎日テニス部の応援に行くのが日課になった。















あとがき+反省

タカさんもっと動いてください!!
本当に困ってしまいました。
これを書いてる最中にスランプに陥りました。
さすがタカさん(何が、、、)
スバラシイまでに駄文です。
さん、読んでくださってありがとうございます。
変換少ない上に訳解らなくてごめんなさい。
初心に戻って、手塚氏と同じように書きました。
逆にそれがスランプの原因という説もありますが……。
本当に読んでいただいてありがとうございました。

by碧種


03.07.31