ああ
何でこう…
殺伐(さつばつ)としてるのかね
ここは……
HAPPEN!?〜不二ver〜
「なにっ!?この惨状(さんじょう)は?!!」
ただ私は放課後が暇(部活休み)だから、今日一度も逢っていない彼の元に行こうと思っただけなのに……。
思っただけなのに!!
何なのさ、一体。
テニスコートに転がってる、人、ヒト、ひと!!
普通の部員からレギュラーの面々まで、皆地面に転がっている。
「げっ!」
生きていたのは大石・手塚の二人のみだったが、私を見ると一目散に逃げていった。
「何で逃げるのさあ〜。」
訳も分からないいまま、私はテニスコートに取り残された。
コートに倒れている人達に意識はなく、私の呼びかけに答えるものは一人もいなかった。
「おーい、桃ちゃぁん。生きてるかぁ?」
ダメだ、完全に魂抜けてる……。
桃ちゃんの頬をぺちぺち叩く。
その隣のマムちゃんのバンダナを引っ張ってみる。
反対側のコートにいた菊猫のはねている髪をグシャグシャにする。
その側で倒れている乾のデータノートを覗(のぞ)いて、読めないことに気付く(ヲイ!)
原因は何だ?
思い付く顔は
周助君……
いや、まさか……。
でも彼しかいない!
私は周助君を探し始めた。
そして、彼は木に寄りかかって眠っていた。
「これじゃあ、某ホスト学校の居眠り君と同じじゃないか?」
それはもうぐっすりと気持ち良さそうに眠っているんですよ、この人。
起こせないじゃないですか……。
眠ってればね……、カッコいいんですよ周助君は。
でも、起きていると恐怖の大魔王でしかないのですよ。
皆言ってるでしょ、『名は体を現すなんて嘘だあ!!』って。
「とりあえず、運びますか。」
そう思って腕を引いてみると、なんですかこの体温の高さは!!
もしかして風邪ひいてるの?
もしかしなくてもそうだろ!
一人ボケ突っ込みは良いとして、そりゃあテニス部全員がああなる訳だ。
きっと高熱からくる不機嫌で、邪気を振りまいてたんだよこの人は。
そして可愛そうなテニス部の皆さんはその邪気に当てられて倒れてたんだわ。(ご愁傷様(しゅうしょうさま))
だから手塚と大石は私を見て逃げたんだ。
今の状態の周助君に見られたら折角生き延びたのに殺されると思って。
さらに言うなら、私が休み時間逢いに行かなかったのも原因かしら?
いや、これは自惚(うぬぼ)れだろう。
「………。」
「ゆっくりお休み、周助君。」
は微笑んだ。
しかし、その微笑を見た人はいない。
+++++ザンゲシツ+++++
ひっ久しぶりに企画更新……。
名前変換少ない……。(←処理してから気付いた人)
不二ファンの皆さん&さんゴメンナサイ!!
これが私から見る不二君なのですよ。
黒魔術師
恐怖の大魔王
"周りを助ける"と書いて"周りを害する"と読む!!!
かっ書き直す気合と余裕と心境の変化があったら書き直します。
たぶん何人かの方はお気づきかと思いますが、
途中まで書いて一ヶ月ほど放置していたため発酵してます。
腐るを通り越して発酵してます。
途中から微妙に文章が違います。
気にしないでください。(苦笑)
では、次行きますか!
by碧種
03.07.06
残り5人…