今日一日に起きる事を考えると……
気が滅入る
ふゆのあさひ
今日は2月29日。
四年に一度しかない1番大変な日。
なぜなら僕の誕生日だから。
まだ女の子たちも来ていないであろう学校に入る。
部室に向かう道も何もかも、全部別世界みたいに静まり返っている。
ふっと見慣れた影が過(よ)ぎる。
「あ、不二。」
「さん?」
「おはよっ!」
「おはよう。」
マネージャーのさんが、部室から出てきた。
もうジャージに着替えている彼女は、準備を始めた。
部室に出たり入ったり、忙しなく動いている。
僕が着替えていても気にせずに……。
着替え終わってラケットを出していると、またさんが部室に入ってきた。
今度は何となく話しかけてみる。
「今日は早いね。」
「そう?不二が来るのは早かったけど、私はいつも通りだよ。」
笑顔で早口に答えて、また部室を出て行く。
それを追いかけるように外に出る。
前を歩いていたさんが、眩(まぶ)しく見えた。
立ち尽くしていると、彼女が振り返った。
「そーいえばさぁ。」
「何かな?」
にっこりと笑って彼女は言った。
「誕生日、おめでとう。」
その輝いた笑顔に心臓が止まるかと思った。
さんにそう言ってもらえるとは思っていなかった。
それと、笑顔があまりにも綺麗だったから……。
答えるまでに、間が空いた。
「ありがとう。」
いつも通りの表情で答えるので精一杯だった。
毎年誕生日が来ればいいと思った
ある寒い冬の朝
+感謝会+
碧種「不二周助君。3位入賞おめでとうございます。」
周助「ありがとう(にっこり)」
碧種「さん、このような駄作を読んでくださって、ありがとうございます。」
周助「僕のところに来てくれてありがとう、。」
碧種「さてさて、お次は……(徐々に離れる)」
周助「駄作という自覚があるなら、君には反省が必要だよ?(ガシッ)」
碧種「不二君は書きにくいデース。だって魔王だし……。」
周助「だからって、コレが二作目って言うのも酷いよね?」
碧種「…………もっと夢らしくなるよう、努力します。」
周助「こんなのが管理人だけど、これからもよろしくね。」
04.10.22